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GoogleMapで行くフレームアームズ聖地巡礼の旅(戦中編)

メディアコンテンツとしては必ず発生する聖地巡礼。模型キットのみで展開されているフレームアームズですが、その取扱説明書に記載されているバトルストーリーでは実在の地名が時折記載されています。
その地名情報をGoogleMapにまとめてみました。

下記にかんたんな解説とマーキングに至った予測考察、そしてGoogleストリートビューも併載いたしますので、是非FA+Laboratory版・FA聖地巡礼旅行をお楽しみください。
完全ネタバレにならない程度に留めますので、興味を持ったらキットを買ってね!(←宣伝)

※地名のマーキングには編集者の独断と偏見による特定判断が多々ございますことご了承ください。
※こちらのマップでは、本格的な総力攻撃戦となった大気圏外はマーキング不可のため割愛しております。
※当然ながら、地域等が指されていないバトルストーリーも割愛しています。

まずはフレームアームズが作られるきっかけとなった戦中編。年代順にたどってゆきましょう。

CC209年~214年(戦中)月面プラント編

フレームアームズが生まれたきっかけとなる「暴走した」月AIとの戦争――――いわゆる戦中のバトルストーリーは、前半は突如月から降りてきた無数の降下艇基地を無力化するために地球防衛機構の部隊が出撃する描写、そして後半は月施設への直接攻撃へ移行していきます。
地上においてアントの生産施設かつ補修機能を持つ降下艇から放出された月FA達は、UEユニットの絶対数を減らすために高エネルギーが集中するプラントや軍施設を襲いました。

降下艇は攻撃前のアプローチとして目標の周辺に広がる民間市街に降りることとなり、結果月AIの本来の意図をぼかし混乱を長期化させたとも考えられます。

アンカレジ /エルメンドルフ・リチャードソン統合基地

CC211/09 #011 ラピエール・ゼファー
アメリカ合衆国・アラスカ州

西方第14番部隊所属のロイ・エイラム(当時少尉)が窮地に陥った第一次アラスカ基地防衛戦。
それは地球防衛機構が出撃させたFA48機中実に32機を失った悪夢の防衛戦でした。
バトルストーリーでは正確な土地名が示されていませんが、現代においてアラスカで最大のアメリカ軍基地がアンカレジにあるため、基地防衛するならこの近辺かと推測しています。

2010年にエルメンドルフ空軍基地とフォート・リチャードソン陸軍基地が統合されて「エルメンドルフ・リチャードソン統合基地」となっていますが、この項目が日本のWikiに存在してません(英語版はあり)。

エルメンドルフ空軍基地ゲート前。戦闘機(実機?)のモニュメントがある

このアラスカの地で謎のパイロットが駆るラピエール・ゼファーの姿が初めて確認されました。
そして「彼女」に助けられこの激戦を生き延びたエイラム少尉は功績を評価され、大尉へ飛び昇進することになります。

アンカレジ郊外・オマーピークから眺めるアラスカの景色。背後にはアンカレジの街とクック湾が見える

南欧タベルナス砂漠

CC211/10 #048 迅雷
スペイン王国・アルメリア州

スペイン南東部に存在するヨーロッパで唯一の砂漠地帯。
欧州においてタベルナス以外の砂漠と名がつく場所は、正確には砂漠ではないそうです。
非常に雨の少ない乾燥地帯ですが、標高が高い結果気候が他の砂漠に比べ比較的穏やかなので、さまざまな生き物が生息している地のようです。

上記地区に現れたばかりの降下艇基地を早期無力化するため、ゼラ・アントア少尉とジャン・B・ウィルバー少尉が当時試験的にロールアウトされた「軽量型轟雷」で出撃しました。
降下艇は一体何を狙って降りてきたんでしょうね。アルジェリアハリネズミでしょうか(すごくかわいい)。

Las Salinasからタベルナス砂漠を望む

砂漠の北東にはタベルナスの町があります。
この砂漠地帯はこれまでマカロニ・ウェスタンやハリウッド映画など、数多くの映画の撮影場所として使用されてきたそうです。見た目が似ているので月面の撮影にも使われたとか。
砂漠周辺には「フォートブラボー」「ウエスタンレオーネ」「ミニハリウッド」の映画3セットがテーマパークとして存在しています。CC時代でも残っていたら面白いですね。

ミニ・ハリウッド。西部劇のセットが組まれている。

中東 新興海上都市 ベイルゲイト

CC212/01 #S01 ヴァイスハイトθ(店舗限定)・#019 漸雷 強襲装備型
アラブ首長国連邦・ドバイ

珍しく2キット跨ぎで舞台となった中東の架空海上都市。
地図上に実在しない都市ですが、今建設中のドバイ近郊洋上都市なのでは…と推測し、この近辺をマーキングしました。果たして海上都市のどのような場所に降下艇が降り立ったか不明ですが、陸上部隊が相当苦戦したようで、美しくデザインされた街故にかえって進軍の難しい地形だったのではと思います。

ドバイのランドマーク、ブルジュ ハリファ。

洋上の街アトランティス・ザ・パーム。

CC時代のエネルギーはすでに石油からTクリスタルをコアとしたUE(ユビキタス・エネルギー)に置き換わっているため、中東特有の石油富豪がCC世界にも存在するかは不明です。
しかし彼等はおそらく、その財力を元に何らかの商売を興し時代を乗り切ったことでしょう。
つまるところベイルゲイトも富豪が集うリッチな都市だったと推測できますが、残念ながら戦闘により相当破壊されてしまったのではないでしょうか。
漸雷 強襲装備型のバトルストーリーはその数日後が書かれています。

北米 フォートコリンズ郊外

CC212/05 #S12 誘導弾 改良ホーク搭載型 轟雷
アメリカ合衆国・コロラド州

フォートコリンズにはSX計画に伴うバーゼラルドの工廠が存在しており、トルース・ロックヘッドは傭兵ながら最新鋭機のテストパイロットとして抜擢され、この区域に滞在していました。
郊外と表記されていることから、元はアメリカ陸軍の前哨基地があった市街北方郊外のラポートに施設があったのではないかと推測しています。

ラポートの町。ノース・オーバーランド・トレイルを真っすぐ行けばフォートコリンズへ到着する。

コロラド州立大学のお膝元であるこの街周辺はGoogleマップで見ると雄大なロッキー山脈の峰がつながる美しい場所です。そこへ突如飛来したNSG-X1 フレズヴェルクに対応するため、バーゼラルド開発者の一人であるアオセ主任はトルースに非常に無茶な「とある策」を持ちかけます。

フォートコリンズ西部郊外ローリー州立公園より周辺の雄大な自然を望む

オルトナ哨戒ライン

CC212/05 #S12 誘導弾 改良ホーク搭載型 轟雷
アメリカ合衆国・コロラド州

フォートコリンズより南方に位置する哨戒観測ポイント。
オルトナを越え北上してきたX1(フレズヴェルク)を南下する形でトルース・ロックヘッドが乗る改良ホーク搭載型 轟雷が迎え撃っています。トルースさん本当にお疲れさまでした。

オルトナと地図上に表記されているのですが、ストリートビュー上では全くオルトナの名が出てきません。「法人化されていないコミュニティ」と英語版Wikiで書かれていますので、少数民族の人々が住まう土地なのかもしれません。

オルトナ地区周辺。左手にあるThe Greenbriar InnはGoogle評価で4つ星以上を獲得する高級レストラン。

北欧地区(特定不能)

CC212/10 #S03 レヴァナントアイ・イーギル

フレズヴェルク=ルフス(X3)討伐のための陽動作戦「オペレーション・バードハント」が実施された区域。
大雑把な地区名しか表記されていないため特定不能なのですが、ひとまずこのあたりと暫定的にマーキングしています。

まずは陽動部隊がX3をポイントまでおびき寄せ、砲撃部隊が集中迎撃する作戦内容から、おそらく砲撃部隊が身を潜めやすい森林部で行われただろうと推測できます。ちなみにここまで地名描写が適当なのはこのバトルストーリーくらいです(;´Д`)
結構現実的な色が設定されている当時のFA群の中で、イーギルのみが急になんでこんなド派手なんだと疑問でしたが、陽動役として考えるとトリコロールカラーは森林の中でもかなり目立ったことでしょう。

中欧南部 シュヴァルツヴァルト森林地帯

CC212/12 #S05 バーゼラルド砲撃戦仕様(店舗限定)
ドイツ連邦共和国・バーデン=ヴュルテンベルク州

通称「黒い森事件」と呼ばれる新OS撹乱事件。
名前から有名なドイツのシュバルツヴァルトだろうと推測しマーキング。この地でジャン・B・ウィルバー少尉率いる欧州第七方面部隊が新OSのテスト演習を行いました。

160キロに及ぶ一帯の森林は、第二次大戦後酸性雨によって一時甚大な被害を受けましたが(一説では乾燥のためだとも言われています)、UE(ユビキタス・エネルギー)という環境に優しいエネルギーを得て、CC時代には再び豊かな森が広がっていることでしょう。

一帯の森は群生するドイツトウヒによって暗く見える

「黒い森」と呼ばれる所以である、この森に生えるドイツトウヒは人の手で植林されたものです。
最大50メートルまで育ち、2メートルの直径を持つ大木もあるらしく。なるほどそこまで育つのであれば余裕でFAを殴れますね。丸太は持ったか。

シュルム湖から望む「黒い森」

旧ドルノ区域南西砂漠地帯(暫定)

CC213/01 フレームアームズバーサスセット
モンゴル国・ドルノゴビ

DVDアニメーション「A violent struggle」の舞台となった砂漠地帯。ドルノという地名は検索をかけると現状2箇所出てきます。
同梱のワールドガイダンスには「中欧の砂漠」と表記されていますが、中欧に砂漠は…存在しない…しかもイタリアにあるドルノは緑豊かな田園地帯で砂漠とは全く無縁(そもそもイタリアは中欧に含まれない)。
と、どれを取っても非常に謎な場所表記のため、思い切ってここは「中央」アジアのゴビ砂漠側にマーキングしました。毎年の日本の黄砂はこの砂漠からやってきます。

目前に広がるゴビ砂漠。背後にはハマリン・ヒード寺院。

当時X2アーテルに心底苦しめられていた地球防衛機構は、ムーバブルベースと呼ばれる移設対応基地を建設し(いわば地球版降下艇基地でしょうか)標的をおびき寄せる「フレズヴェルク=アーテル(NSG-X2) 討伐プログラム」がゼルフィカールのテスト運用を兼ねてこの砂漠で実施しました。

ちなみに、イタリアのドルノはこんな街です。

欧州旧アルトナ地区

CC213/03 #025 セカンドジャイブ
ドイツ連邦共和国・ハンブルク州

遺棄された市街地跡を利用した模擬戦用エリアが設けられているエリア。
トム・ヒルツ中尉とジャン・B・ウィルバー少尉が模擬戦中なのにガチンコ勝負を始め、リロイ・ハロルド准尉がゲンナリと頭を抱えることになった場所です。

ハンブルク=アルトナはフィッシュマーケットが有名な歴史あるドイツ北部の文化都市であり、Googleマップでは広大な川と共に暮らす美しい街並を見ることができます。しかし残念ながら、この街はアントに襲撃され破壊されてしまいました。
おそらくドイツ最大の貿易港である港湾都市ハンブルクの一端として襲われてしまったのかもしれません。

アルトナ旧市街近郊をラベ川に沿って歩く。左手山側が旧市街。

アルトナアー・バルコン近郊から、ラベ川の流れ。対岸はハンブルク。なんか飛んでますね。

ラベ川はエルベ川とも呼ばれ、ポーランドとチェコの国境近くからはるばる流れて北海へ注ぎます(チェコでラベ、ドイツでエルベらしい)。巨大な貨物船が川を上ってくる様は日本ではあまり見られない風景ですね。

デシエルト・デ・アタカマ(アタカマ砂漠)

CC213/11 #029 輝鎚・乙〈狙撃仕様〉
チリ共和国・アントファガスタ州

南米アタカマ区降下艇基地攻略戦の舞台。
この世界で最も乾燥した土地で、最も頭のネジが外れた東部第85特務部隊わずか2名が重装甲輝鎚でベイ・ストランド准尉率いる南部第368陸上攻撃部隊の窮地を救う活躍をしました。
彼等は本来防衛機構本拠地の南米ベネズエラを発ち、さらに南方を目指していたと考えられます。

アタカマ砂漠は岩塩と並んで弾薬の原料となる硝石の大産地だそうです。しかし気になるのはここの降下基地の描写で、「新型FAの工廠」と表記されています。これ以降に出てくる月のFAはマガツキとドゥルガーなのですが、果たして月面守護機体をわざわざ地球上で作成するでしょうか。
もしかしたら地上侵攻用のまだ見ぬ別の月機体が作成されていたのかもしれません。

ちなみにこの砂漠を含むアタカマ区は17年後、FABCのバトルステージとして再び登場することになります。

アタカマ砂漠。白いのは雪でなくおそらく塩。かつてここは海だったらしい。

北米デナリア区 山岳地帯(暫定)

CC213/11 S09 輝鎚・乙〈白兵戦仕様〉
アメリカ合衆国・アラスカ州

北米デナリア区降下艇基地攻略戦の舞台。サイト・ゼキ曹長による赤鬼輝鎚無双。
北米にデナリアという地名が存在しないため、架空地名だと思われます。ただ、ここにはかつてマッキンリーと呼ばれていたデナリ山があります。
おそらくこの近辺を指しているのではないか…と推測しマーキングしています。

デナリ州立公園に広がる山林。

バトルストーリーにて、降下艇を早々に放棄し森林へ逃げ込んだ月FA達を追う掃討部隊の中にキアノ・ジアン曹長とサイト・ゼキ曹長はいました。アラスカの11月は月平均気温がマイナスとなる雪の世界となっているはずです。
その中で超重量機体を進めるのはなるほど、手間がかかったろうなあと思います。

雪のデナリ山から麓を望む。

南欧バルデナ区(暫定)

CC213/11 #031 バルチャー改・#S10 フレズヴェルク=ルフス(店舗限定)
スペイン王国・ナバーラ州~アラゴン州

急進派が逃亡の末立てこもった、南欧バルデナ区降下艇基地の攻略戦。こちらも2キット跨ぎでバトルストーリーが書かれました。続く#S10 フレズヴェルク=ルフスでは、降下艇基地制圧後が書かれています。

ところでこのバルデナという地名もやはり存在せず、おそらく架空土地名だと思われます。
南欧方面で近い名前を探しまくった結果、スペインに「バルデナス・レアレス」という名称を発見。

石膏分と白塩が地表を覆う白バルデナ!低い植物で覆われた黒バルデナ!全部合わせてバルデナス!

のようです。
色こそ違いますが取説イラストも岩肌地帯ぽかったため、おそらくここだろうと予測しマーキングしました。

バルデナス・レアレス。風と水の侵食で造られた不毛の乾燥地帯

おそらく黒バルデナはこういう所かと









以上、戦中の聖地巡りでした。戦中はヨーロッパ系が中心かと思いましたら、意外とアメリカが多かったですね。
コロナ禍で旅行もままならない昨今、せめてお楽しみいただけましたら幸いです。
では、次回は戦後の聖地を巡ってゆきます。

参考資料

●公式サイトでのワールドガイド

●TSさん(@usyj19)のフレームアームズ年表

●各キット取扱説明書

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